カラオケで歌うなら高音を出したい!けれど、出し方やコツがわからずに喉に負担がかかる練習を続ける、男だから短期間では高音はムリだと諦める男性も多いようです。
私の兄も大学生の頃、サークルや合コンでカラオケがあると、短期間でできる高音の出し方やコツ、練習法を調べていました。
今回は、そんな兄と同じようにカラオケで高音に悩む男性に伝えたい、高音の出し方やコツ、短期間でできる練習法を詳しく解説します。
男性の高音の出し方のコツは?
【意識その1】リラックスして歌う
「高音をキレイに歌いたい」なら、まずは高音を出すための意識作りから始めましょう。
道端を歩く猫は、体をしなやかに動かし、キレイな声で鳴いていますよね。
ですから、まず作る意識としては、高音を出すための常にリラックスがコツとなります。
【意識その2】高い場所をめがけて声を飛ばす
高音はその名の通り、高い音です。ですから、声を発声させる時は体から出る声も高い場所を目指して発声するのがコツです。
【姿勢編】体の重心は下げる
声を支える体、特に重心は下げるような姿勢で歌いましょう。膝を軽く曲げ、骨盤から下が高音と共に、上に上がらないように注意するのがコツです。
【呼吸編】息はしっかり吐かなければ吸えない
吐いて吸うと書く呼吸は、文字通り吐き切ってしまわなければ、深く吸うことができません。ですから、高音のために必要なたくさんの呼吸のためには普段から「吐き切ってから吸う」を意識するのがコツです。
【喉編】喉を開くコツをつかむ
あくびをしている猫は豪快に口が開いていますよね。まるで、喉の奥まで見えるようです。高音を出す際には、あくびの猫をイメージして「喉」を開くのがコツです。あくまで、喉であり、口を大きく開くのではないので注意しましょう。
【声の応用編】地声の限界を知り、裏声をナチュラルに磨く
地声で高音を出したいと思っても、人にはそれぞれ「もう出せない・限界」と思うブレイクポイントがあります。
ブレイクポイントを意識し、キレイな裏声で高音がナチュラルに出せるようにするのがコツです。
【おさらい】男性の高音の出し方の6つのコツ
・【意識その1】リラックスして歌う
・【意識その2】高い場所をめがけて声を飛ばす
・【姿勢編】体の重心は下げる
・【呼吸編】息はしっかり吐かなければ吸えない
・【喉編】喉を開くコツをつかむ
・【声の応用編】地声の限界を知り、裏声をナチュラルに磨く
高音を出すための6つのコツをつかんだところで、次は短期間で高音が出せる練習法を見ていきましょう!
短期間で高音が出せるようになる練習法は?
頭の中を高音で満たす『ハミング唱法』
唇を閉じて、フンフンいうハミングは高音を短期間で練習するにはもってこいの練習法です。
ハミング唱法のやり方
1,唇を軽く閉じます。
2,舌の位置は前歯の裏に軽く当てます。
3,出したい音を「アー」と出すイメージを頭に思い浮かべます。
(出したい音は、前髪の付け根を目指して出すイメージも持ちましょう)
4,1~3の準備が整ったことを確認したら、静かに優しく音を出します。
ハミングの練習ですが、1~3の準備が整っているかを確認する時間を取ることで、常にリラックスした気持ちで歌うのだというマインドセット、心の準備もできるようになります。
以下の動画では、断続的なハミングの練習法を紹介しています。出したい音のイメージもこの動画ならピアノ伴奏がついているので、練習しながら音のイメージも身に付くでしょう。
高音を操るジェットコースター唱法
ハミングで高音が出せたら、それを生かし、高音を大きく、小さく出すジェットコースター唱法に挑戦しましょう。サビの高音は大きいけれど、歌の終盤に向けてささやくように語りかけて歌うアーティストを意識できる練習法です。
ジェットコースター唱法のやり方
1,ハミングで行うため、先程の唇と舌、出したい音のイメージまでを準備します。
2,出したい音が上から下、そしてまた上へと移動していくイメージを持ちます。
3,実際に声を出します。先程のハミングでは「アー」と伸ばすだけでしたが、ジェットコースター唱法では「ア~ァ~ア~」と音に動きを出しましょう。
また、声の動きと共に腰をクィクィッと動かすことで体の重心を下げる意識も生まれます。
以下の動画では、声の『改善』としてジェットコースターのように高音を高い位置から低い位置、その反対に声を操っている様子が2分48秒から確認できます。ハミングをしての練習に慣れたら、動画のように口を開けての練習もミックスさせましょう。
頭も胸も高音で満たす『ンハッハッ唱法』
ハミングと笑いを使ったンハッハッ唱法で、肋骨部分の振動を感じ、胸にも高音が響いている感覚をつかめます。また、肋骨の動きを知れば、横隔膜を使った呼吸を意識できるので、高音に必要な呼吸法も身に付きます。
ンハッハッ唱法のやり方
1,手で触れて肋骨を感じる胸の位置と肋骨の下(みぞおち)に手を添えます。
2,口は完全に閉じず、軽く開き、舌の位置を前歯の裏に軽くあてます。
(英語の「N」を発声するのと同じ口、舌の位置になります。)
3,息を吐くと同時に、添えた手が体の下に下がっていく感覚を意識します。
4,息を吐き切ったら、口から息を吸うと同時に手が体の上へ押し上げられる感覚を意識します。吸ったあと、2秒ほど息を止めます。
(止めている間に、出したい高音をイメージします。)
5,イメージが持てたら、鼻を意識して「ン」、下顎を軽く落として「ハッハッ」と2回繰り返しましょう。
音が出ているときに、鼻や手のひらに振動を感じれば、喉ではなく体から出ている高音であると確認できます。
番外編その1:頭の中を高音で満たす『声を飛ばす場所の確認』
声を飛ばす高い場所の意識を持つために、声を飛ばす場所の確認をしましょう。
先程、ハミングでの練習では前髪の付け根と紹介しました。しかし、前髪の位置は年齢によって様々ですよね。
以下の動画では、2分47秒から声をあてる場所として、上顎を舌でなぞりながら声を飛ばすためのポイントを紹介しています。
番外編その2:頭や胸を高音で満たす『ミドルボイスの練習』
確実に裏声を目指すなら、体系化された訓練を取り入れてみましょう。
以下、5つの動画はシリーズでミドルボイス(ミックスボイスとも言い、地声と裏声の中間にあたる声)の練習が行えるメソッドです。
声を出すための理論的な知識も含まれているため、短期間で裏声を出したい方はメソッド通りに行い、美しい高音を手に入れましょう。
【おさらい】短期間で高音が出るようになる5つの練習法
・頭の中を高音で満たす『ハミング唱法』とやり方
・高音を自由に操るジェットコースタ―唱法とやり方
・頭も胸も高音で満たす『ンハッハッ唱法』とやり方
・番外編その1:頭の中を高音で満たす『声を飛ばす場所の確認』
・番外編その2:頭や胸を高音で満たす『ミドルボイスの練習』
まとめ
男性が憧れる高音への意識は、まずはリラックスすることが大事でした。
リラックスした状態を常にイメージし、歌っていて快感を覚える高音が出ると信じて練習しましょう。
高音のコツは、リラックスを含む6つでした。『声を飛ばす高い場所、体の重心を下げる、しっかり息は吐く、喉を開く、ナチュラルな裏声に磨く』を意識し、スポットライトの下でかっこよく、そして美しい高音を響かせているイメージを膨らませていきましょう。
6つのコツを意識できたら、あとは短期間でできる5つの練習法『ハミング唱法、ジェットコースター唱法、ハッハッ唱法』そして番外編『声を飛ばす場所の確認やミドルボイス』の練習を始めてみましょう。
練習の最初では、コツからイメージした理想には遠いかもしれません。けれど、具体的なイメージはあなたが目指す最高の高音です。
練習の様子は、常に録音し、理想と今の声を確認しながら、あなたが目指す最高の高音を目指してみましょう。