本ページはプロモーション(広告)が含まれています。

バスドラム

バスドラムのペダル調整や踏み方・かかとの上げ下げや位置はどうする?ダブルペダルのコツやペダルなし練習法も


ドラムのリズムの大黒柱といえば、バスドラムです。
バスドラムが安定してリズムをきざまなければ、バンド全体の音楽を崩すと言っても全く過言ではないくらい、全体を引っ張っていく重要な存在ですよね。

そこで今回は、ドラムセットのバスドラムだけに着目し、演奏前の調整からおすすめの練習法コツなどをお伝えしていきます。

また、通常のペダルでは限界がある時などに使う、ダブルペダルについてもお伝えするのでぜひ最後まで読んでくださいね。

バスドラムのペダル調整はどうする?打点は?

 

まず万全の状態にしないと、よい演奏は始められません。
その中でもペダル調整必要不可欠ですよね。

調整と一口に言ってもメーカーや型番にってできることは違います。
ですのでここでは大体のメーカーでできる、ビーターの長さの調整、ビーターの角度の調整、スプリングの張りの調整、この3点にしぼってお伝えしていきます。
(※ビーター=ペダルに付いたバチの部分 スプリング=ペダル右側にある縦のバネ)

ビーターの長さの調整

用意するもの:チューニングキー

チューニングキーでビーターとペダルをつないでいるネジを回し、長さを調整します。

長くすると・・・
  • 振り幅が長くなるので、パワーが出る
  • 打点がバスドラムの中心にくるので、音がはっきりする
  • 少し重くなるので操作性が鈍くなってしまう
短くすると・・・
  • パワーを出しづらく、出音が軽くなる
  • ニュアンスを軽く出せるため、強弱の追従性が上がる
  • 軽くなるので操作性が上がる

 

上記のように長さによって違いが出るので、演奏する曲に適した長さに調整しましょう。

 

ビーターの角度の調整

用意するもの:チューニングキー

先ほど長さを調整するときに回したネジの右側にある上むきのネジを回します。緩めるとビーターがカクカクになるのが確認できるかと思うので、角度を決めたらそのまま締めます。

寝かせると・・・
  • 離れることにより振りかぶりが大きくなりパワーが出る
  • 振りかぶりが大きくなる分操作性は下がる
立てると・・・
  • 踏み込みに対するレスポンスが上がるため操作性が上がる
  • パワーは下がる

 

スプリングの張りの調整

スプリングの下部に付いているナットを手で回し、張りの強弱を調整します。
踏んだ感触は、張りが強いと重く、張りが弱いと軽くなります。

張りが強いと・・・
  • 強く踏み込むことになるため音量が出やすい
  • ビーターの返りが早くなるため連打しやすくなる
  • 機材、体への負担は大きくなる
張りが弱いと・・・
  • 軽くなるほど細かい操作が利くので、安定して叩くには技術が必要
  • 機材、体に優しい

 

以上3点の調整を最低限、演奏前に行って万全の体制で演奏ができるように備えましょう。曲によってカスタマイズすることで、よりレベルの高い演奏になること間違いありません。

次も調整に関わることですが、よく耳にする演奏中のペダルの問題について見ていきましょう!

ペダルが跳ね返って足の甲に当たるときは?

 

「ペダルが跳ね返ってきて、練習が終わった後にスネにアザができた」
という声をたまに耳にします。

だいたいこの発言をしている人は、踏み方が悪いのか、調整ができていないのかがわかっていないことが多いようです。
どちらを変えればいいのかは、順番に見ていくとわかります

まず先ほど詳しくお伝えした調整についてです。誰もが一眼でわかることだと思いますが、ビーターが反りすぎていると、演奏したときにスネに当たります
特に反りすぎていないのであれば、踏み方の問題です。
踏み方によってはビーターが反っていなくてもスネに当たってしまうことがあります。
正しい踏み方をしていれば、ペダルがスネに当たることはまずありません。

それではその正しい踏み方について、見ていきましょう!

ペダルの正しい踏み方は?

 

「正しい踏み方なんてあるの?」という疑問が浮かぶ人は、そもそもバスドラムを”操作”としか捉えていないのだと思います。
足で叩くとはいえどもバスドラムも立派な楽器であり、ちゃんとした音色、サウンドを鳴らし、演奏することが重要です。

まずは基本的なペダルの正しい踏み方についてお伝えします。

踏む前に足を置くポジションを確認しましょう。

足のどこで踏み込むかというと、「拇指球(ぼしきゅう)」と呼ばれる親指の付け根の膨らんだところです。単に「つま先」ではなく、この「拇指球」が常にフットボードに付いている状態で、下に向かって踏み込みます。

フットボードのどの辺りを踏むかですが、一言で言うと「奥過ぎず手前過ぎず」です。
一般的には上から8割くらいの位置が一番いいと言われています。
ペダルの種類によってはもう少し手前を踏む場合もあるようですが、要は先ほど出てきた「拇指球」で踏むのに一番踏みやすい場所が正解です。

位置が決まれば踏み方です。
「拇指球」はペダルにつけたまま、かかとを少し浮かせて足の裏と地面を平行にします。
そして一気に踏み込みます。

これを繰り返すと、スナップの効いた正しい踏み方ができます。
正しい踏み方がわかったところで、踏み方のコツを見ていきましょう。

かかとを上げる踏み方のコツ

 

一般的にかかとを上げる踏み方(ヒールアップ)がスタンダードとされています。
正しい踏み方はわかったけどなかなか上手く方法どおりに踏めないという方のために、コツを見ていきましょう。

まず大前提として、力を抜き自然体になります。
緊張はしていないのに力が抜けない、と言う場合は椅子のポジションや高さ足の角度、最初の調整が上手くできていないということなので、再度調整してみましょう。

他に上手く踏めない原因としては、

  • かかとを上げ過ぎている➡︎無駄な力が入ってしまいます。
  • ペダルから足の裏が離れている➡︎足首を使うことを意識しましょう。
  • 太ももに力が入っている➡︎太ももではなくかかとを上げることを意識しましょう。(太ももではなく太ももの付け根の筋肉を使うはずです)

以上を慣れるまで意識し続け、早く自然にできるよう慣れるしかありません。

中には、かかとを下げる踏み方の方が上手く演奏ができるという人もいます。
次はその踏み方のコツを見ていきましょう。

かかとを下げる踏み方のコツ

 

かかとを下げる踏み方は”ヒールダウン”といいます。

主にスネの筋肉を利用するため、小さい音量でのプレイもできるのが特徴です。

コツとしては、プレートの中央部分に足を置き、バネを利用しながら叩きます。
ビーターの位置がほぼ水平に来るくらいまで跳ね返りを利用すると、上手く演奏できます。

かかとの位置はどこがいい?

 

では結局かかとの位置はどちらがいいのかという疑問が浮かぶのではないでしょうか?
かかとを上げる踏み方「ヒールアップ」、かかとを下げる踏み方「ヒールダウン」、どちらも間違いではなく、正しい奏法です。

どちらがいいのかは、特徴によって曲調で変えたり、自分は固定でこっちでいくと決めてもよいでしょう。
ではどちらにするべきかがわかるよう、簡単に特徴を見てみましょう。

【ヒールアップの特徴】
踏み込むとき、打面にペダルのビーターを押し付ける「クローズド奏法」と、打面に当たったらすぐ離す「オープン奏法」がある。
クローズド奏法=音量も多きく、ロック系のドラミングが好きな方には適した踏み方。ただし、18インチや16インチの径の小さいバスドラムでは叩けない。
オープン奏法=バスドラの口径も関係なく全て均等にプレイすることが可能だが、習得が難しい。)

【ヒールダウンの特徴】
スネと足首がメイン、音量も小さくプレイ出来る。オープン奏法も簡単に出来る。

ヒールアップをすることで、ヒールダウンが上手くなり、ヒールダウンを練習することでヒールアップが上手くなると言われているので、曲によって変え方がわからなかったり、定まらないうちは両方やってみるといいですね。

次は、通常のペダルとは違う、ダブルペダルについて見ていきましょう!

ダブルペダルのメリットデメリットやコツ

 

ダブルペダルを考えたことがある人のために、メリットやデメリットをお伝えします。

ダブルペダルとは、本体側に2つのビーター(実際に面を叩く棒)がセットできるようになっていて、それをシャフトと呼ばれる連結棒で子機側に接続します。
これにより1つのバスでもツーバス連打を可能とした特殊なペダルのことです。

メリット

  • ワンバスであってもこれ1つあればツーバス演奏が可能になる
  • 場所も取らず、持ち運びも楽にできる
  • ツーバスを買うよりも安く済む

デメリット

  • 技術がないと、綺麗に音が出ない
  • 1つの面を叩くので、ツーバスほど音に響きがない

 

便利ではありますが音色は劣るようなので、ハードロックなど細かい連打が必要なときにはあまり向かないかもしれませんね。

では最後に、家でもできるペダルなしの練習法を見ていきましょう!

ペダルなしの練習法は?

 

 

持ち運びの簡単な管楽器などと違い、ドラムを家に持ち帰って練習したりすることは簡単にはできないですよね。

そんなときにおすすめな、ペダルを使わなくても練習できる方法はずばり、「貧乏ゆすり」です。

ただぼーっと貧乏ゆすりをするのではなく、以下を意識してください。

  1. つま先は床につけたままかかとを上げる
  2. つま先が自然に上がるまで、かかとを上げる
  3. つま先は伸ばしっぱなしで空中に浮いている状態にする
  4. つま先→かかとの順で着地する

これを楽器が触れない環境では続けてみてください。

まとめ

 

以上、ドラムセットのバスドラムについて色々な角度からお伝えしていきました。

あまり意識して演奏していなかった人は、これを機にバスドラムをもっと意識し、極めてみてはいかがでしょうか?

一見どれも基礎的なことではありますが、一流の奏者はやはりこのような基礎がしっかりできているから、安定して上手な演奏ができるのです。

管楽器に比べても、奏者や曲によって色々カスタマイズができるかと思いますので、オリジナルでベストな状態を見つけてください。