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フルート

フルートのタンポを交換する期間・ペタペタ音がするときは寿命?自分で交換するときのやり方も詳しく


楽器の穴をきちんと塞ぐためのタンポ。
フルートをメンテナンスに出した時に、タンポを交換してもらって結構な料金がかかったことはありませんか?

でも自分ではそれが高いのか安いのか、適切なタイミングなのか等がわからないため、言われるがままにしてしまっていますよね。

そこで今回はフルートのタンポの料金や種類、適切な交換期間や、自分でタンポの問題を解決する方法をご紹介していきます。

まずはタンポを交換する期間、タイミングを見ていきましょう!

フルートのタンポを交換する期間やタイミングは?

そもそもどのくらいの期間タンポはいい状態を保っていられるのか、交換するべきタイミングはいつなのか、案外知らない人が多いかと思います。
ではまずタンポの寿命から見ていきましょう。

素材、演奏の頻度によって差はありますが、タンポの寿命は平均的に2年と言われています。

ただ、これはあくまで平均的な寿命なので状態によっては寿命よりも早くに交換する必要がある時もあります。

タンポの寿命は短いのです。


どれだけきちんとメンテナンスをしていても交換の時期は必ずきます。

では、具体的にどういうタイミングで交換をすればいいのでしょうか?

交換の時期に気づく方法は2つあります。それは「タンポを見て異常があるとき」と「吹いていて違和感があるとき」です。

タンポの劣化はタンポに貼ってある皮が吹いているうちに時間をかけて破れてきます。
皮が破けると楽器の穴とタンポの間に隙間ができてしまい、音色が変わってくるなどの変化が起こるため、そこが交換のタイミングです。

また、破けるまでいっていなくとも、タンポにつく楽器の穴の溝が深くなりすぎるのも交換のタイミングです。

他に、どちらにも当てはまらないけど交換するべきという素人目にはわからない状態もあるので、見てもわからないけど音色に違和感を感じたら、楽器屋さんに見てもらう必要があります。

では次に、どのようなタンポに交換すればいいのかがわかるよう、タンポの種類を見ていきましょう!

フルートのタンポの種類は?

メンテナンスの際、楽器屋さんに任せきりだとあまり触れる機会がありませんが、タンポにも種類があります。どの種類を選ぶかで音色も変わってくるため、実はタンポ選びは重要なのです。そこで、タンポの種類とそれぞれの特徴をご紹介します。

 

フィッシュスキンタンポ
  • フルートで最もよく使われるタンポ
  • フェルトの上に豚の腸を巻いている音色は柔らかで繊細
  • 大量生産可能なため、価格が安いが、耐久性があまり良くないため劣化しやすい
フェルトタンポ
  • フェルトで包まれたタンポ
  • 自作することもできるが調整が難しく扱いにくい
  • 状態が音にかなり影響する
  • 寿命はそこそこ長い
フィッシュスキン
  • 羊や牛の腸を使用
  • 羊腸が一番質は高いが、取れる量が少ないため価格が高いので牛の方がよく使われる
ストロヴィンガータンポ
  • アメリカのストロヴィンガーが発明し特許取得したタンポ
  • フェルトタンポよりも寿命が長い
  • タンポ内のフェルトが5層にもなっているため劣化しにくい
ムラマツオリジナルタンポ
  • ストロヴィンガータンポの性能をさらに高めたタンポ
  • 程よい柔らかさのある音色とタッチ
  • フィッシュスキンの柔らかさにストロヴィンガーの耐久性を持たせている
シリコンパッド
  • シリコンを使用したタンポ
  • フルートにも使われるが、ピッコロにも多く使われている
  • 耐久性がよくあまり調整はいらないが、日本での取り扱いが少ない。

 

特徴を見るとわかるようにそれぞれいい点もあれば良くない点もあるので、演奏頻度や演奏場面(趣味なのか人前での演奏があるのか等)で決めるといいですね。

ではいざ自分にあったタンポを選び、交換するとなったときにどのくらいの料金がかかるのか気になりますよね。

そこで次は交換する際にかかる料金を見ていきましょう!

タンポを交換する料金は?

 

タンポの交換は自分でやるよりもプロに任せるのがやはり安心です。
ではタンポの交換を楽器屋さん(プロ)にお願いする場合、果たしてどのくらいの料金がかかるのでしょうか。

フルートの素材にもよりますが、1ヶ所につき2000〜3000円ほどかかります。
なのですでに交換経験があり、「そんなにかかるの!?」と驚く料金を支払うことになった人は、おそらく数ヶ所のタンポを交換したのだと思います。

自分で交換するともちろんそれより安くではできるのですが、やはり楽器屋さんにお任せした時の方が交換後安心して楽器を吹けるので、自分で交換する人は珍しいです。

次は、多くの人が経験するタンポの問題と原因、解決策を見ていきましょう!

ペタペタ音がするときは?

フルートを吹いているとキーを押した時に“ペタペタ”と音がしだすことがあると思います。
音だけでなくキーとタンポがくっついて離れにくくなり、演奏にも支障が出るなんてことを経験した人もいるのではないでしょうか。

まずこの現象は、タンポと楽器の穴の間にホコリなどの小さなゴミが挟まり、それらが水分を含むことで起こります。

これは楽器の掃除を行なっていても必ずといっていいほど誰もが通る道です。
ではそうなった時にどう対処すればいいのでしょうか?

手軽に自分でできる解決策の1つは、「クリーニングペーパー」を使うことです。

タンポと楽器の穴の間にクリーニングペーパーを通し、優しく数回押して(挟んで)あげましょう。
ここでの注意すべきポイントは、絶対にクリーニングペーパーを挟んだまま、引き抜かないということです。
この方が手取りばやくホコリ等が取り除けそうですが、これをしてしまうとタンポが破れる原因となるので、絶対にやめておきましょう。

もしこれでも治らない時、次の対処法は、出来るだけ早く楽器屋さんに持って行き、タンポクリーニングをしてもらうことです。

自分で解決できないことはプロに任せるのが早いということです。

クリーニングペーパーで治らなかったけど楽器屋さんに行く時間がなく、すぐに対処したいという場合にのみ、応急処置として「パウダーペーパー」を使いましょう。

使い方はパウダーが付いている面をタンポ側にし、あとはクリーニングペーパーと同様の使い方で大丈夫です。

以上が対処法になりますが、少しでもこの状態を防ぐために、普段から頻繁に掃除棒を通して、管内の水分を取り除いておきましょう

自分でタンポを直す方法

 

少しでも費用を抑えたいということや、自らの手で愛する楽器を調整したい等、自分でタンポを交換する人もいます。
タンポ自体は1個あたり34〜84円程度なので自分で交換すると大幅に費用が抑えられます。
ただ、正しい方法で交換ができないと、楽器を壊してしまう原因にもなるので慎重に行う必要があります。

簡単にですが、手順をお伝えしておきます。

【用意するもの】
タンポ調整ベラと精密ドライバー

【STEP1】タンポを外す
タンポを交換するキーだけ取り外します。
タンポはキーに座金と固定ネジによって固定されているので、ネジを外し、座金を外してタンポを取り出してください。
この時無理矢理取り出すとキーを傷めるので注意しましょう。

【STEP2】新しいタンポを入れる
先ほど取り外したところに新しいタンポを入れます。
その後、座金とネジで肯定しますが、ネジは締めすぎないように注意してください。

【STEP3】タンポを調整する
調整ベラを温めておきタンポ表面のシワを取ってください。
この時、事前に濡らした布でタンポ表面を少し湿らせておくようにするとやりやすいです。

まとめ

 

 

  • タンポの寿命は短い
  • タンポの種類によって音色が変わるのでタンポ選びは重要
  • タンポ交換を楽器屋さんにお願いすると2000〜3000円かかるが、自分でやるよりも安心
  • ペタペタ音にはクリーニングペーパーを使うかタンポクリーニングをしてもらう
  • 自分でタンポを交換する時は慎重に正しく行う

タンポは非常にデリケートなもので万全の状態にしておけば、よい音色の要になりますし、悪い状態で放置するとどんどん音色も悪化していくことがわかり、タンポへの意識が変わったかと思います。

これを機に今一度ご自分のフルートのタンポを見直してみて、少しでも気になることがあれば楽器屋さんに見てもらいましょう。

いざ演奏する時に困ったことにならないようにするためには、日頃からタンポの手入れをきっちりと行い、その都度状態を見るように習慣づけておくことが大切です。
また、定期的にメンテナンスを受けていち早く自分では気づけないタンポの異常を対処することも欠かせません。

そうすることで無駄なタンポ交換を防げ、費用が抑えられること間違い無いでしょう。