自分のフルートを持つこと、すでに持っているものを新しく買い換えることは誰しもワクワクするし、憧れですよね。
でもいざ買える状況になっても、
「あれ、そういえばフルートのメーカーってどこが良いんだろう?」
「フルートのメーカーって日本製の方がいいのかな?海外製のほうがいいのかな?」
などと迷い、なかなか決まらない状況になることがしばしば・・
そこで今回は楽器選びの際に参考になるポイントを、様々な角度からご紹介していきます。
これであなたも自分にあった楽器にスムーズに出会えます。
目次
フルートメーカーの種類と特徴は?
まずフルートのメーカーの種類と、それらの特徴(国名、対象者、音色、価格帯)をご紹介します。
自分が吹いたことのあるメーカー以外はあまり馴染みがないか、知らないものもあるかと思いますが、案外そこに自分に合うメーカーがあるかもしれません。
ヤマハ(YAMAHA) |
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パール(Pearl) |
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三響(SANKYO) |
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ムラマツ(Muramatsu) |
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ミヤザワ(MIYAZAWA) |
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桜井 |
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FMCフルートマスターズ |
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アルタス(Altus) |
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ジュピター(JUPITER) |
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パウエル(Powell) |
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ハンミッヒ(Hammig) |
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ブラウン(BRAUN) |
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アベル(Abell) |
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ブランネンブラザーズ(BrannenBrothers) |
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ヘインズ(HAYNES) |
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バーカート(Burkart) |
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ナガハラ(NAGAHARA) |
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メーカーの種類と特徴はわかった思いますが、その中でどれを選べばいいのかはまだわからないですよね。
一般的な楽器店で販売されている、代表的なメーカーの評価をみていきましょう。
各メーカーの評価は?日本製は評価が高い?
ヤマハ(YAMAHA) |
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パール(Pearl) |
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三響(SANKYO) |
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ムラマツ(Muramatsu) |
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アルタス(Altus) |
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以上、代表的なメーカーは日本製ばかりですが、果たして日本製の評価はどうなのでしょうか?
種類と特徴で書いたように、海外製はプロ向けのものが多く、価格も日本製よりは手が届きにくいものが多いですね。
では、日本製を使っているプロはいないのかというと、決してそんなことはありません。
そのため、手の届きやすい価格でかつ音色も文句なしの日本製は世界的にも評価は高いとされています。
日本製が手に入れやすいことはわかったものの、まだ自分がどれを選んだらいいかは迷ってしまうかと思います。
そこで次に、特に音色がいいとされているメーカーのランキングトップ3をみていきましょう!
音色がいいメーカーランキング
第3位:パール
落ちついた優しい女性的な音色を奏でてくれます。
弱い息でも楽に音が出るので演奏はしやすいですが、吹奏楽など大音量を求められる場面では少々難しさもあるようです。
第2位:サンキョウ
煌びやかでありながらも細めな音色が出せるメーカーです。
ただ、慣れないと演奏しにくいため、人を選ぶフルートでもあります。
相性の良し悪しによって大差が出やすく、ソリスト向きのフルートです。
第1位:ムラマツ
深みがある音が特徴的で、他のメーカーと比べて非常に豊かな音量が出せます。
ただ、技術がないとムラマツトーンと呼ばれる音以上の物を引き出すことができいないため、人を選ぶフルートとも言われています。
ランキング上位の中で選ぶと選びやすくなります。
ただ、同じメーカーでも複数の種類のフルートがあるため、次はそこを迷うことになるかと思います。
そうなった時に選びやすいよう、人気ランキングトップ3のメーカーごとに、おすすめの商品をご紹介しましょう!
価格によって差が出てしまうため、ここでは20万円前後の商品をピックアップします。
パールでおすすめ商品は?
「Elegante」
総銀製できらめくような高音域の力強さと、艶やかで軽快な響きが出せます。
頭部管に最新技術を用いることで、明瞭感もあります。
「Elegante(エレガンテ)」の名前に相応しく、華やかに輝き高らかに柔らかく鮮やかな音色を響かせる存在感を持っています。
サンキョウでおすすめ商品は?
「エチュード」
初心者向けではあるものの、初心者にはもったいないものではないかと言われるほどの品質です。上級モデルでも使用されている技術で、明るく華やかで美しい音色を奏でられます。
初心者、上級者どちらでも使いやすいように、カバードキーとリングキーを選択でき、アマチュアからプロまで幅広い奏者が愛用するフルートです。
ムラマツでおすすめ商品は?
「EXモデル」
洋銀製の本体と総銀製の頭部感で、落ち着いた高みのある音色が出せます。
プロだけでなく初心者でも扱いやすいハンドメイドモデルではありますが、妥協は許さない、ムラマツの最新技術が使われています。
自分にあった楽器の選び方
それぞれのメーカーの特徴、評判、比較はわかっていただけたかと思います。
では、いざ自分のフルートを購入するとなった際に、必ずやっていただきたいことがあります。
それは楽器店に実際に足を運び、自分で試奏する、もしくは試奏してもらうことです。
ネットで購入するとなると、物の状態がわかりませんし、重さ、長さ、一番重要な音色もわかりません。
楽器店で実物を見て自分に合いそうなものを選びましょう。
また、初心者の方はその楽器店の店員さんにアドバイスをもらうとよいです。
その商品を日頃から販売している方であれば、きっと貴重なアドバイスがもらえます。
フルートはレンタルして試奏できる!
ヤマハを始め、各メーカーから販売されているフルートは、価格が高くて少し手が出ないな……と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな嘆きを解消してくれるのが、楽器のレンタルサービスです。
ヤマハや島村楽器など、楽器店で展開されているレンタルサービスを利用すれば、フルートを演奏してみたい!!という初心者の方でも気軽にフルートを手に取り、演奏ができてしまいます。
レンタルしたい!!おすすめのフルート
YFL-221~ヤマハ~
ヤマハでレンタルができる「YFL-221」なら、初めてフルートを演奏しようと思っている方にぴったりです。
息の吹き込みやすいリッププレートの形、指を滑らかに動かせるキィのタッチ具合など、練習すればするほど、愛着がわくフルートです。
また、ご自宅の近くにヤマハ楽器がないわという方にも嬉しい『自宅直送』プランもあります。
※Eメカニズムは除いてあるため、高いE(ミ)の音は出せません。
PF-505EU~島村楽器
島村楽器でレンタルができる「PF-505EU」なら、小学校就学前の小さな子供さんに演奏をさせてあげたいお母さんやお父さんの夢が叶えられる楽器です。
U字型の頭部管になっているので、息を吹き込みにくい子供さんでも演奏を楽しむことができます。
Eメカニズム付きなので、高いE(ミ)の音に挑戦してみることもできます。
YFL-212U~ヤマハ~
ヤマハでレンタルができる「YFL-212U」なら、頭部管が2本付いてるので、子供さんとお母さんやお父さんが一緒に練習できます。
軽やかな音色が特徴なので、高いE(ミ)の音も吹きづらさを感じることなく、高らかに演奏ができます。
※フルートの手入れに必要な「楽器お手入れセット」は、別に用意する必要があります。
PF-665E~島村楽器
島村楽器でレンタルができる「PF-665E」なら、学生さんの練習にぴったりの楽器です。
唇に沿うように当たるリッププレートなので、息も自然と優しく吹き入れることができます。優しい息づかいが出来る楽器なので、音色も丸みを帯びた柔らかな響きが実現できます。
Eメカニズム付きなので、高いE(ミ)の音に挑戦できます。
フルートのレンタル価格や期間
レンタルによる価格の目安
ヤマハ(音レント) | 2,500円前後~20,000円前後 |
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島村楽器 | 4,000円前後~8,000円前後 |
レンタルにかかる価格のみの提示です。
レンタル期間の目安
ヤマハ(音レント) | 最短6ヶ月~18ヶ月 |
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島村楽器 | 最短2ヶ月~36ヶ月 |
レンタル期間は、楽器店によって異なります。
楽器を演奏する目的や練習の期間がどれくらい必要になるのかを、あらかじめ検討してからレンタルするのがおすすめです。
まとめ
フルートは・・・
- 海外製、日本製ともに様々なメーカーがある
- 日本製は手が届きやすく、音色も世界的に評価が高い
- 自分の楽器を選ぶときは実際に足を運び、試奏して選ぶ
今回はフルートを選ぶ時に参考になる要素、「種類」「特徴」「メーカーランキング」をご紹介しました。
メーカーの特徴ごとに大人数での演奏向き、ソロでの演奏向きなど、向き不向きもあるため、ご自身が趣味で演奏する用なのか、楽団で演奏する用なのか、ソロコンサートで演奏する用なのか等、状況によって判断されるとわかりやすいかもしれないですね。
結局は奏者によって変わってくるため、「どれが一番いい!」というのは言い切れませが、これらの情報を参考に、実際に楽器店に足を運んで選べば、きっと自分だけの運命の1本が見つかること間違いありません。
選ぶことさえできれば、あとは試行錯誤しながら吹き込んでいきましょう。
クセのある楽器であれば慣れるまでは難しいかもしれませんが、奏者が諦めない限りは楽器もその努力にしっかりと答えてくれるはずです。