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ティンパニ

ティンパニのチューニングの仕方・順番やコツ!ゲージやキー,ペダルの使い方や曲中の操作方法・手締めのやり方も


楽団の中でもとても重要な打楽器であるティンパニですが、チューニングの仕方やコツはご存じでしょうか?

ここでは、ティンパニのチューニングの仕方やコツをお教えします!

  • チューニングの仕方やコツは?
  • チューニングゲージって何?
  • ティンパニのペダルはどうやって使ったらいいの?
  • 曲中のチューニングはどうやってやるの?

など、ティンパニのチューニングについて、徹底解説していきます。

 

打楽器を始めたばかりの方や、初心者の方、ティンパニのチューニングについてもう一度おさらいしたい方、必見です!

ティンパニのチューニングの仕方やコツについて解説する前に、

まずはティンパニの種類についておさらいしていきましょう。

ティンパニの種類について

ティンパニにはいくつかの種類があり、叩く部分であるヘッドに用いられている素材がプラスチックか本皮かで大きく二分することができます。

そこから音程の変え方によって、以下のように種類が分かれます。

ティンパニの種類

  • 手締め式
  • ハンドル式
  • ペダルバランススプリング式
  • ペダルロック式

現在は、ペダルによって瞬時に音程を調節できる「ペダル式」が主流になっており、多くの学校や吹奏楽団ではプラスチック製のヘッドを用いたペダル式のティンパニが使用されています。

また、本皮をヘッドに用いている場合は湿度や温度に非常に敏感になるため、チューニングを含む扱いが難しくなり、使いこなすには長年の経験が必要になります。

ティンパニのチューニングの仕方順番やコツは?

それでは、ティンパニの基本のチューニングの仕方を見ていきましょう。

ここでは、日本で最も多く扱われているペダル式のチューニング方法を解説していきます。

ティンパニのチューニングに必要なもの

使用するのは

  • チューニングキー(ボルトを締める)
  • チューナー(相対的な音程ではなく、正確な音程であわせる)
  • マレット(叩かないと音は鳴りませんし、手で叩くなんて論外ですよね!)

です。こちらを用意して、ティンパニのチューニングをしていきます。

ティンパニのチューニング方法

ティンパニの正しいチューニングの方法をわかりやすくお伝えしていきます。

①ペダルをかかと方向に止まるまで踏み込み、最低音域のチューニングを行う


ボルトごとに音のずれがでないよう
、均一になるようにボルトを回し、ボルト周辺をマレットで軽くたたいて確認していきます。

一番低い部分のボルトを締めることで、他のボルトの部分の音も変化するので、再度一番低いボルトを見つけ、徐々に全体の音程を均等に上げていきましょう

多くの場合、最低音以下の音程となりますが、均等になれば大丈夫です。

②各ボルトを少しずつ均等に調節して、最低音のチューニングを行う

チューニングキーを使い対角線上になるようにボルトを締めていきます
この際、90度ずつ、180度ずつなど、各ボルトは必ず同じ角度で締めるようにしましょう。

また、音程の確認をする際は実際に演奏する際の打点(ビーティングポイント)を叩いて確認を行ってください

各サイズ(ヘッドのインチ数)の最低音は以下の画像の通りです。

画像:YAMAHA「楽器解体全書 ティンパニ』

③ペダルをつま先方向に止まるまで踏み込み、最高音域のチューニングを行う

ペダルを5~6回ほど上下させてヘッドをならし、①最低音域のチューニングで行ったように、各ボルト周辺の音程を均一にしてください。

各サイズの音域・最高音は以下の画像の通りです。

画像:YAMAHA「楽器解体全書 ティンパニ』

④最高音のチューニングを行う


ビーティングポイントを叩いて音程を確認し、微調整を行います。

⑤ペダルを踏んで、実際に使う音程に合わせる。


ペダルを調整し実際に使う音程の部分になったら、ゲージを合わせ終了となります。

以下の動画も参考になるので、こちらも合わせて確認してください。

ティンパニのチューニングで気を付けたいポイント

チューニングの仕方を解説しましたが、それでもなんだか上手くいかない・・・という方のために、チューニングのコツについていくつかお教えします。

ヘッドは古いものを使っていませんか?


古くて寿命がきているヘッドは、伸縮性がなくなって、チューニングが合いにくくなります。
そのため、最低でも1年に1回は交換することをおすすめします。

ヘッドとフープは、ずれていませんか?


ヘッドのセンターやフープがずれていると、どんなにチューニングしても合いません。ヘッドのズレをなおす際にボルトを緩めると、ペダルが急に戻るため、ペダルはしっかりと踏んでおきましょう
ヘッドとフープを中央にセットしたら、チューニングのようにボルトを対角線上に均等に締め、各サイズの最低音に合わせましょう

チューニングボルトの角度はあっていますか?


チューニングボルトの角度が揃っていないと、最低音がしっかりとチューニング出来ても、音程を上げていくと音程のずれが生じます
ヘッドの交換後・最低音のチューニングの際などは必ず同じ角度でボルトを回すようにしましょう。

手締めの注意点

次に、冒頭で紹介したティンパニの中にあった「手締め式ティンパニ」について紹介していきます。

手締め式とは?

「手締め式」とは、チューニングボルトを手で絞めることによって音程を合わせるティンパニです。

6~8本あるチューニングボルトを1本1本調整して、音程を変えます。

一番原始的な簡単な構造をしており、チューニングも狂いにくいです。

手締め式の注意点は?

チューニングキーによって、一音一音の音程を変更する必要があるため、手間と時間がかかります

そのため、曲中で音を変える際は、ある程度の技術が必要になります。

 

キーの役割と操作方法

チューニングキーは、ティンパニのテンションを調節するための必需品になります。

したがってチューニング時に必要なものです。

チューニングキーを使用するときは、少しずつ回して調節していきます。

チューニングキーは、YAMAHA、パールなどメーカーによって、形が多少異なります。

自分の使用しているティンパニのメーカーに合ったものを使用することが大切です。

ゲージの役割と操作方法

ティンパニには、チューニングゲージという装置が付いています。

チューニングゲージは、チューニングペダルを踏んで変わる音程を、視覚的に表示するものです。

最低音をチューニングしたあとに、チューニングゲージをその音の示すところへ合わせていきます

このチューニングゲージは、簡単に動かすことができます

仮にヘッドが本皮素材で作られているティンパニを使用する際、このチューニングゲージは、あくまでも目安にしかなりません。

より正確な音程を合わせたい場合は、自らの耳が頼りになりますので、ご注意ください。

曲中のチューニングの仕方や注意点は?

ペダルバランススプリング式は、ペダルを上下するだけで素早く音程を変えることができます

曲中で、次々に転調するような曲でも素早く対応することができるので、操作性抜群です。

曲中でチューニングを変える必要がある際は⑤の工程のみで音程を替えてください。

また、チューニングの際は、音が響かないように、皮を手やミュートなどで押さえながら(マフリングしながら)行って下さい。

ティンパニ人気記事はこちら>
⇒ティンパニ楽器の値段相場は?安いのはどれくらい?

まとめ

今回は、ティンパニのチューニングの仕方をメインに解説しました。

まとめ

  • ティンパニには、音程の替え方でいくつかの種類がある
  • ペダルバランススプリング式は、日本でなじみのあるティンパニで音程の調節がしやすい
  • 曲中では、マフリングをしながら音程を替える

ティンパニのチューニングは、音程を合わせる上で重要なので、しっかりとやり方を押さえておきましょう。

少しでも参考になれば幸いです。