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オーボエ

オーボエとクラリネットの違い!楽器の構造や音域・歴史で比較してみた


オーボエとクラリネットの違いは一体なんでしょうか?

どちらの楽器も黒くて、大きさも似ているし、吹奏楽やオーケストラでの立ち位置も近くてなんだかそっくり…そんなオーボエとクラリネットの違いがよく分からない方のために、両者の違いについて徹底解説いたします。

オーボエとクラリネットの違いは?のポイント

  • 音色の違いについて
  • 楽団でのそれぞれの役割について
  • 楽器の構造はどう違うの?
  • 音域の違いはあるの?

ここでは、オーボエとクラリネットのそれぞれの楽器の構造や音色、音域の違いについてなど、分かりやすく解説していきたいと思います。

オーボエとクラリネット音色の違い

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まず、オーボエとクラリネットの音色の違いについて解説していきます。

このふたつの楽器、見た目はそっくりですが、音色は一度聞いただけでもハッキリと違うことが分かるくらい、まったく異なる音色をしています。

オーボエは、主張が強い音色、甲高く、やや耳に刺さるような特徴的な音色です。

分かりやすく言うと、「チャルメラ」のような音色です。

それに対し、クラリネットは、柔らかく落ちついた音色で、ふわっと周囲にも溶け込むような音色です。

言葉で表すとなかなか理解しがたいかもしれませんが、このふたつの楽器は全くと言っていいほど音色が違います。

オーボエとクラリネットの音色の違いポイント

  • オーボエの音色:主張が強い、甲高くやや耳に刺さる
  • クラリネットの音色:柔らかく周囲に馴染み落ち着いている

これだけ音色が違うなら、楽団の中での役割も違うのでは…?

ということで、次は、オーボエとクラリネットの楽団での役割の違いについて解説します。

楽団での役割の違い

オーボエとクラリネットは音色も全然違いますので、楽団での役割も違ってきます。

オーボエの役割

音域が高く、特徴的な音色をしていることから、「メロディライン」や「ソロ」を担当することが多いです。

吹奏楽においては、人数の少ない学校では、そもそもオーボエがいないことも少なくありません。

そんな時はオーボエのパートは、トランペットやサキソフォンなどで代用することもあります。

吹奏楽だけでなく、管楽器も組み合わさったオーケストラにおいても重要な役割であることが多いのが、オーボエの魅力でしょう。

クラリネットの役割

メロディー、伴奏、ハーモニーなど、なんでもこなします。

人数が多ければ多いほど、音に厚みが出てサウンドの広がりが増します。

一般的に吹奏楽において、クラリネットはいくつかのパートに分かれます。

クラリネットのパートごとの役割

  • 1st(ファースト) : 主にメロディや伴奏を担当。高音域がメイン。
  • 2nd(セカンド) : ハーモニーや伴奏を担当。
  • 3rd(サード) : 主に伴奏を担当。
  • バスクラリネット : 低音域が出るクラリネット。主にベースラインを担当。

クラリネットの中でも、それぞれ違う役割を担当していることで、華やかな印象や音に厚みを持たせられるんですね。

次は、少し違った視点から、オーボエとクラリネットの違いについて調べてみましょう。

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歴史の違い

次は、オーボエとクラリネットの歴史の違いについて解説します。

いつごろ出来たのか?

オーボエの起源はハッキリとは知られていませんが、その歴史は古く、古代エジプト時代からオーボエのもとになった楽器があったと言われています。

クラリネットの歴史は意外と新しく、18世紀の初頭くらいに発明されたと言われています。

それぞれの楽器の名前の由来は?

オーボエは、フランス語で「オーボワ」と発音し、「オー」は「高い音」、「ボア」は「木」という意味です。

つまり、オーボエは、「高い木」を意味しているのですね。

クラリネットは、「小型のトランペット=クラリーノ」から、名付けられています。

音色がトランペットに似ていたことが、名前の由来となっているそうです。

オーボエの歴史について、さらに詳しく!

はじめは、キーもついていなかったオーボエですが、18世紀ごろになるとフランスで、より現在のオーボエに近い形に近づきました。

フランスでより今の形に近づいたオーボエですが、その後ドイツに伝わって更に進化しました。

一時期、ヨーロッパではドイツ式のオーボエが多く出回ったそうです。

現在でも、オーボエには、フランス式ドイツ式があり、フランス式が多く出回っています。

クラリネットの歴史について、さらに詳しく!

ドイツのデンナーという人が、最初のクラリネットを発明した人だと言われています。

その後、ミュラーとクローゼという2人がさらに改良を行いました。

13個のキーをつけたクラリネットを発明したのがミュラーであり、現在多く使われているベーム式と呼ばれるフランス式のクラリネットを発明したのがクローゼです。

オーボエとクラリネットの歴史の違いについて、お分かりいただけましたでしょうか?

続いては、構造の違いについて見ていきましょう!

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構造の違い

今度は、ふたつの楽器の構造の違いについてみていきましょう。

楽器の形の違いについて

オーボエとクラリネットの形の大きな違いはベルの部分です。

下の図を見て分かるように、クラリネットのベル広がった構造になっています。

それに対して、オーボエのベルは、クラリネットのように広がっておらず窄んだような形になっています。

オーボエの内部の管はとても細く作られており、クラリネットと比較すると分厚い構造になっているため、ベル部分も厚さがある構造になっています。

引用:https://www.rere.jp/beginners/5595/

吹き口の構造の違いについて

オーボエとクラリネットは、吹き口も大きく異なります

オーボエはクラリネットのようにマウスピースがありません。

二枚のリードがついた「ダブルリード」というリードを楽器に付けて演奏します。

こちらが、ダブルリードの実際の写真です。

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クラリネットは、マウスピースにリードを挟み演奏します。

クラリネットのリードは一枚なので、「シングルリード」と呼ばれています。

以上のことをまとめると、

オーボエの吹き口はダブルリードを差し込む構造になっているので、楽器の先端が細くなっています。

クラリネットの吹き口はマウスピースがついており、シングルリードを挟んで吹く構造になっています。

まとめると以下のようになります。

オーボエ クラリネット
ベルの形 暑くて窄まっている 広がった形
リード ダブルリード シングルリード
吹き口 先端が細い マウスピースがついた構造

 

音域の違い

オーボエとクラリネットの音域の違いについて解説していきます。

ふたつの楽器の音域の違いについて示したのが下の図になります。

引用:https://www.rere.jp/beginners/5595/

オーボエと、一般的なクラリネットであるB♭クラリネット音域は、ほとんど同じくらいであることが分かりますね。

オーボエの音域は約2オクターブ半、クラリネットは約3オクターブとなっています。

音域の上限は同じくらいですが、オーボエの方がやや音域が狭いです。

まとめ

今回は、オーボエとクラリネットの違いについて解説いたしました。

オーボエとクラリネットの違いについて、少しでも理解していただけたでしょうか?

それぞれの違いについてまとめると以下のようになります。

オーボエ クラリネット
音色 主張が強く甲高い、

「チャルメラ」のような音色

柔らかく落ち着いた音色
楽団での役割 主にメロディ担当 メロディ、伴奏、ハーモニーまで

幅広く担当

構造 内部の管が細く

ベルは厚く窄まった構造

ベルが広がった構造
リード ダブルリード シングルリード
音域 約2オクターブ半 約3オクターブ

 

ふたつの楽器の違いをよく理解して、それぞれの楽器の魅力について知ってもらえたら幸いです。

 

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