今回は、トロンボーンケースのお話です。
トローンボーンはある程度分解ができるとはいえ、長さも重さもあるので、持ち運びはなかなかに大変です。
少しでも楽に持ち運ぶためには、ケースの重量や付属のストラップなどについて、よく比較検討することをおすすめ致します。
まずは、選び方のポイントについて見て行きましょう!
トロンボーンケースを買うなら何を基準に選ぶかをまず決めよう
何を基準に選ぶか
重 量 | 力の弱い女性であれば、重量を基準に選ぶことをおすすめします。運んでいるだけで疲れてしまっては良い演奏ができなくなってしまいます。 |
デザイン | 演奏だけでなく、見た目も洗練された雰囲気を求める方でしたら、デザインを基準に選んでみましょう。 |
価 格 | 音楽を続けるには、ケース以外にも様々なお金がかかります。できるだけ出費を抑えたいという方は、お値段重視で選びましょう。 |
ここでは、できるだけその全ての希望を叶えられそうな製品をいくつかご紹介していきたいと思います!
主要メーカーでのおすすめケース
BAM(バム)でおすすめは?
BAMで人気のトローンボーン用セミハードケース(SoftPack)は、正面と背面のカラーが違うツートンカラーの斬新なデザインになっています。BAMはフランスの会社だけあって、デザインにもこだわっている印象です。フランスのエスプリが効いているといった感じでしょうか。
カラーバリエーションは、テラコッタ、ミント、ウルトラマリン、ブラックの4色です。
定価はサイズやモデルによって39,000円(テナートローンボーン用)~50,000円(バストローンボーン用)ですが、4万円を切ったお値段で販売しているサイトもあるようです。
重量は3.3㎏~4.3㎏と、KTLの軽量セミハードケースと比べるとちょっと重いのですが、デザイン重視の方にはおすすめです。
ケースの内部はマウスピース用の穴がないのが難点との意見もあります。また、譜面入れがついているタイプもあるのですが、A4サイズでちょっと小さめなのでうまく収まらない場合もあるようです。
リュック型にもショルダー型にもできますが、持ち手の部分を持った時に多少バランスが悪いという情報もあります。
基本的には、ロータリーバルブやセイヤーバルブ、オープンラップモデルの楽器も収納可能ですが、一部収納できないモデルがあり、セイヤーバルブ・オープンラップのF管付きテナーバスは、F管の干渉で収納が難しい場合があるとのことなので、こちらが気に入った方は、ご自分の楽器が対応するかをご確認の上でご購入下さい。
BAMはデザイン重視の方におすすめ
- フランスメーカーとあって斬新なデザイン
- 定価39,000~50,000円
- 重量3.3~4.3kg
- デザインにこだわりたい、という方におすすめ!
KTL(ケー・ティー・エル)でおすすめは?
KTLのトローンボーン用軽量セミハードケースは、驚きの軽さとお値段でおすすめの商品です。
テナー・テナーバスとトローンボーン用の重量は約2.7㎏で、定価は23,000円、バストローンボーン用は、重量約3.2㎏で、定価は3万円ですが、それぞれ2万円以下、3万円以下で販売されているサイトがあります。
カラーバリエーションは、ブラックとネイビーブルーがありますが、バストローンボーン用はブラックのみです。
リュック式で取り外し可能なストラップがついています。
こちらもBAM同様、基本的にはセイヤーバルブやハグマンバルブ、オープンラップなどの楽器も収納可能ですが、一部収納できないモデルがあり、F管付きテナーバスのナロースライドは、Fレバーの干渉で収納が難しい場合があるとのことなので、この点をご注意下さい。
KTLのおすすめは軽量でお値段もお手頃
- 軽量セミハードケース
- 重量約2.7kg(テナー・テナーバス、トローンボーン用)
- 重量約3.2kg(バストローンボーン用)
- 定価23,000~30,000円
- リュック式で取り外し可能なストラップ付
- ケースが軽くてお値段もおさえたい方におすすめ!
DAC(ダク)でおすすめは?
軽くて、丈夫で、カッコイイの全てを満たしたDACのオリジナル「耐衝撃性NO.1トロンボーンケース」(Sa-Siシリーズ)”NX-1S”テナー・テナーバストローンボン用の重量は約3.2㎏で、バストローンボーン用”NX-2″が重量約3.5㎏です。
カラーバリエーションも豊富で、プラチナブラック・プラチナネイビー・ オフホワイト・プラチナワイン・プラチナターコイズグリーンの5色の中から、お好みの色が選べます。
また、直接、新大久保にあるお店に行けば、これ以外の色も特注できるという情報もありますので、人とは違う個性的な色をお求めの方は、一度お店に問い合わせてみても良いかと思います。
ケース内のクッションが全て取り外し可能で、自分の楽器にフィットするようにクッションを置き換えられるようになっているので、ほとんどのメーカーの楽器に適応し、ショルダー式にもリュック式にもできます。
また、オプションでB4サイズまで入る楽譜ケースや、取り外しができるマウスピース3本用のマウスピースケースとマウスパイプ3本用ケースも取り付け可能です。
テナー・テナートローンボーン用の定価が64,800円で、バストローンボーン用の定価が69,120円とお高めですが、某ショッピングサイトでは、5万円代のお値段で販売されています。
DACは軽量で頑丈、デザインもかっこいいおすすめケース
- 耐衝撃性NO.1トロンボーンケース
- 重量約3.2kg(テナー・テナーバストロンボーン用)
- 重量約3.5kg(バストローンボーン用)
- カラーバリエーションが5色と豊富
- 直接お店に行けば特注できる場合もある
- ショルダー式・リュック式両用
- 定価64,800円(テナー・テナートローンボーン用)
- 定価69,120円(バストローンボーン用)
- 軽い・丈夫・かっこいい三拍子のおすすめケース!
YAMAHA(ヤマハ)のケースは?
ヤマハは国内の大手楽器メーカーなので、良い楽器ケースもたくさん扱っているのではないかと考えて、ヤマハの製品を探してみようと思う方もいるかと思いますが、意外なことにケース単品の製造販売には力を入れていないようです。
通常は、購入した時に付属でついてくるケースしかないので、リュック型等の持ち運びやすいケースとなると上記のような他社製品から探すことになります。
テナー・テナートロンボーン用/バストロンボーン用 | BAM | KTL | DAC |
重量 | 約3.3~4.3kg | 約2.7kg | 約3.2~3.5kg |
定価 | 39,000円 | 23,000~30,000円 | 64,800~69,120円 |
おすすめポイント | デザイン重視 | 軽量・お値段もお手頃 | 軽量・頑丈・デザインも優れている |
リュック型のメリットデメリット
リュック型は、重い楽器でも持ち運びやすく、両手が空くので他の荷物も運べるなど良いこと尽くめですが、唯一のデメリットとしては、後ろにあると見えないので、何かにぶつけてしまったり、その拍子にストラップがはずれて楽器が落下してしまうといったような危険があるということくらいでしょうか。
基本的には、重い物を楽に運ぶにはリュック型が最適だと思います。
リュック型でおすすめはDAC
軽さ、デザイン、オプションの充実度から考えると、イチオシはDACのオリジナル「耐衝撃性NO.1トロンボーンケース」になるかと思います。
カラーバリエーションも豊富で、製造販売しているお店に直接行って相談できるのはよいところだと思います。
おしゃれ感のあるBAMの製品も大変良いのですが、何か相談したいことがあってもフランス本社に問い合わせるのは難しいですよね。
そういった意味でも、DACの製品は安心でおすすめです。
まとめ
ケースもばかにはできないお値段なので、購入する際に失敗はしたくありませんよね。
選ぶ基準も男性なのか女性なのかにもよりますし、機能重視、デザイン重視、お値段重視など、人それぞれかと思います。
結局どれがよいのか
結論としては、軽さとお値段重視であれば、KLTのトローンボーン用軽量セミハードケース、何よりもデザインとおしゃれ感重視であれば、BAMのトローンボーン用セミハードケース(SoftPack)、軽さとデザイン、機能性と安心感で選ぶなら、DACのオリジナル「耐衝撃性NO.1トロンボーンケース」が良いのではないかと思います。
メーカー別ケースを選ぶポイント
- BAM:デザイン重視の方におすすめ
- KTL:軽いケースでお値段重視の方におすすめ
- DAC:軽量・デザイン・機能性と万能重視の方におすすめ
もし大人の私が自分のために購入するなら、DACのオリジナル「耐衝撃性NO.1トロンボーンケース」、もし自分がまだ学生で、アルバイトで貯めたお金で購入するなら、BAMのトローンボーン用セミハードケース(SoftPack)、もし吹奏楽をやっている子供のために買ってあげるなら、運ぶのに負担の少ないKLTのトローンボーン用軽量セミハードケースといったようなイメージでしょうか。
こちらの記事が少しでも読者の皆様のトローンボーンケース購入の参考なれば嬉しく思います!