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ホルン

ホルンの種類一覧と見分け方!メーカーごとの特徴と違いを比較


オーケストラや吹奏楽にかかせない金管楽器で、かたつむりのようなフォルムのホルンですが、実はたくさん種類があるのをご存知でしょうか?

すでにホルンを吹いている方でも、実際に楽器を購入しようと思うと種類の多さに目移りしてしまうかもしれませんね。

どのメーカーがどんなふうに良いのか、何を基準に選べば良いのか迷ってしまいます。

また、ホルンをぱっと見ただけでどの種類のホルンかわかるでしょうか?

一見どれも同じように思うかもしれませんが、実はある部分に注目すれば見分けがつくのです。

今回はホルンの種類の見分け方やその違い、メーカーごとの紹介をしていきたいと思います。

ホルンの種類見分け方や違いは?

まずはホルンの管の調性の違いと特徴から見ていきましょう!

管の調性の違い

ホルンにはF管、もしくはB♭管があります。
元々ホルンに適した調性はF管となっているのですが、演奏する曲の調性やピッチの取りづらさなどからB♭管と切り替えて演奏することが多いのです。

管の調性の違いは大きく分けて下記の種類に分けることができます。

  • シングルホルン
  • ダブルホルン
  • トリプルホルン

さらに細かく分けると「セミダブル」や「デスカント」などもありますが、概ね上記3つが有名です。

シングルホルン

シングルホルンにはF管のものとB♭管のものがあります。
名前のとおりどちらかの調性のみの管しかなく、F管はレバーを押さない時で全長約360センチ、B♭管は約270センチとなっていて、F管のほうが長い構造になっています。
そのため、F管のほうが低い音域まで出すことができます。

ダブルホルン

ダブルホルンはF管とB♭管の2つの調の管が1つになった楽器のことです。
B♭管とHigh F管を組み合わせたものをデスカントダブルと呼び、通常のF管の1オクターブ高い音域を出すことができます。
また、セミダブルB♭管に補正管が付いたものを呼び、フルダブルよりも軽いことが特徴です。
管の切り替えは、楽器についている調の切り替えレバーを押すことによって行います。

トリプルホルン

トリプルホルンはフルダブルホルンにさらにE♭管High F管を取り付けたもののことです。

3つ分の管がついているため一番重いですが、高温域まで安定して出しやすくなっています。

管の巻き方の違い

ホルンという楽器は管がとても長いことが特徴的ですが、実は巻き方にも違いがあります。

クルスペタイプ

クルスペ巻きのホルンの場合、4番ロータリーが1番ロータリーより手前にあり、管の巻き方が複雑です。
巻き方を複雑にすることにより抵抗感を出し、大きく豊かな音色が出せるようになっています。

ガイヤー(クノッフ)タイプ

ガイヤー(クノッフ)巻きのホルンは、ロータリーが1・2・3・4と順番に並んでいて管の巻き方が単純になっています。
クルスペ巻と比べて明るい音色でスムーズな吹奏感が味わえるのが特徴的です。

ホルン主要メーカー

ここまで色々な種類があることがわかりましたが、ホルンはもともと角笛を起源として生まれた楽器でとても古くから存在しています。
最初は古代の人々が狩りで獲った獣の角を吹いて信号用に使用していたと思われますが、音階の発見により音階を吹けるようにするために様々な改良が施され、現在の演奏しやすい形に変化してきたのです。

そのため、西洋音楽が発展したヨーロッパをはじめとするたくさんのメーカーがこぞって開発してきた結果、現在ホルンを販売しているメーカーは各国様々に存在しています。
主なメーカーの一例を下記に紹介してみましょう。

日本

YAMAHA(ヤマハ)

スイス

Willson(ウィルソン)

ドイツ

ALEXANDER(アレキサンダー)
Cornford(コンフォルド)
Hans Hoyer(ハンスホイヤー)
Wenzel Meinl(ヴェンツェル・マインル)
Thein(タイン)
W.Moennig(W.メーニッヒ)
H.F.Knopf(クノッフ)
Kuhn(キューン)

アメリカ

C.G.CONN(コーン)
HOLTON(ホルトン)

オーストリア

Jungwirth(ユングヴィルト)

各メーカーの特徴

それではメーカーごとにどのような特徴があるのでしょうか?
いくつかご紹介してみたいと思います。

YAMAHA(ヤマハ)

日本を代表する楽器総合メーカーのヤマハ。廉価モデルから高級モデルまで、その品質は世界トップレベルで世界中のホルン奏者から厚い信頼を得ています。安定した音色と操作性は特筆ものです。

ALEXANDER(アレキサンダー)

ドイツの名門であるアレキサンダー社。ホルン奏者なら一度は憧れるメーカーでしょう。
圧倒的な存在感を示す音色、豊かな倍音が特徴的です。

Hans Hoyer(ハンスホイヤー)

ヨーロッパを代表するメーカー。
250年以上もの長い間、徹底的な生産管理によりコストパフォーマンスに優れた楽器を追求しており、その音色は温もりのある柔らかな音色です。

Wenzel Meinl(ヴェンツェル・マインル)

伝統的な楽器製作の地であるドイツ・フォクトランド地方の熟練マイスター達の手により作られています。
豊かな音色、心地よい吹奏感、抜群のレスポンスで好評を得ています。

C.G.CONN(コーン)

アメリカのコーン社はトロンボーンのメーカーとしても有名です。
ホルンの特徴としては、音色はダークでF管の鳴りがとても良く、響きのある楽器です。

HOLTON(ホルトン)

アメリカシカゴで楽器店を開業されたホルトン社。金管楽器の総合メーカーとして世界中に広く知られています。
音程の良さと全音域のむらのない吹奏感、柔軟性の高さが特徴的です。

まとめ

  • 調性の違いは大きく3種類あり、管の巻き方にも違いがある
  • ついている管の多さで判断でき、巻き方はロータリーを見ればわかる
  • たくさんのメーカーから好みの音色を探そう

いかがでしたでしょうか?

たくさん種類があってさらに何を選んでいいのかわからなくなった・・・なんていうこともあるかもしれませんね。

初心者や小さなお子さんには鳴らしやすくて軽いシングル、中級者はダブルで音域の幅を広げる、など用途や音色の好みで選ぶのもいいですし、好きなメーカーで吹き比べをしてみてもいいかもしれません。