トロンボーン奏者の悩みの種のひとつに、荷物の多さがあるのではないでしょうか。
楽譜に譜面台に楽器に…さらにミュートに、となると大荷物になってしまいますよね。
そこで譜面台にミュートホルダーをとりつけられたら便利なことでしょう。
大切な楽器とその周辺のアイテムは、床に置くよりも大事に持ち運びたいところです。
そこで今回は、トロンボーンのミュートホルダーを自作して、ミュートの取り扱いを容易にする方法をご紹介します。
トロンボーンのミュートホルダー(ケース)を自作しても大丈夫?
そもそも、ミュートホルダーを自作することは大丈夫なのでしょうか。
結論から言ってしまうと、自作すること自体に問題はありません。
ただ大切な楽器に関わる一部、音に影響を与えるアイテムの扱いに関する部分になってきますから、自作する場合には耐久性などを重視して作成することが大切となってきます。
演奏途中にミュートホルダーが壊れてミュートが落下してしまった、などといった事態にならないよう、作成する際にはしっかりとしたつくりとすることを重視しましょう。
ミュートホルダーとは?
まず、ミュートホルダーとは何を指すのでしょうか。
ミュートホルダーは譜面台や楽器スタンドなどに装着して使う、ミュートを一時的にかけておける道具です。
床にミュートを置いて取り外しを行っている方もいらっしゃるでしょうが、ミュートホルダーを使用することでその時間を短縮し、演奏しやすくするというメリットを持っています。
演奏中に素早くミュートの装着や取り外しができるため、あると便利な道具です。
市販のものですとだいたい、2000円から3000円程度で購入することができます。
次に自作する場合の材料についてみていきましょう。
自作するのに必要なものと作成方法
あるとなにかと便利なミュートホルダー。
購入することも可能ですが、自作すると格段と安く仕上げることも可能です。
では実際に自作するとなると、何が必要となるのでしょうか。
ここではいくつかの例を挙げてご紹介していきます。
アルミ製あくとり
まずご紹介するのは、調理の際に使用するアルミ製のあくとりを材料として作成する方法です。
ミュートホルダーの自作に必要な材料
- アルミ製あくとり
- ビニールテープ
- クリップ
- あくとりの内側部分の網をペンチで取り除きます。
- そこにビニールテープを巻いて補強した上で、大きめのクリップを取り付けます。
- そしてできあがったものを譜面台のネジなどに固定して使用します。
S字フック(1)
次にS字フックを用いた作成方法をご紹介します。
ミュートホルダーの自作に必要な材料
- S字フック
- クリップ
- 結束バンド
- S字フックは片側が小さく、もう片側が大きくなっているものを使用します。
- S字フックの小さい側へ結束バンドを使用してクリップを固定します。
- クリップ部分を譜面台の支柱部分など装着したい場所へ取り付け使用します。
S字フック(2)
こちらもS字フックを用いた作成方法です。
先ほどと違う点は、上のものは譜面台の支柱部分に取り付けることがメインだったのに対し、こちらは譜面置き部分に取り付けるタイプとなっている点となっています。
ミュートホルダーの自作に必要な材料
- S字フック
- クリップ
- 結束バンド
- 防音テープ
- まずクリップの先に防音テープを貼り付け、防音テープをクリップの先の部分より少し大きいくらいにカットしていきます。
- それをさらに垂直方向に半分にカットし、クリップの先に貼り付けます。
こうすることで平たいものにクリップを装着してもズレないよう強度を持たせることができます。 - 次に先ほど貼り付けた防音テープとクリップの先端部分を結束バンドで補強します。
- またクリップの反対部分とS字フックの小さい側の部分も結束バンドで固定します。
これで譜面置きの部分にセットすれば完成です。
メガホン
最後にメガホンを用いた作成方法をご紹介します。
こちらは譜面置き部分ではなくスタンドに装着するタイプとなります。
ミュートホルダーの自作に必要な材料
- メガホン
- 調理用すくい網
- スプレー塗料(黒)
- 金具(はりがねなど)
- まずすくい網の網部分を外していきます。
- 次に、メガホンをスプレー塗料で着色します。
- すくい網の網を外した部分にメガホンを装着し、ここに金具を用いてスタンドに取り付けられるよう加工していきます。
種類 | アルミ製あくとり | S字フック① | S字フック② | メガホン |
材料① | アルミ製あくとり | S字フック | S字フック | メガホン |
材料② | ビニールテープ | クリップ | クリップ | 調理用すくい網 |
材料③ | クリップ | 結束バンド | 結束バンド | スプレー塗料(黒) |
材料④ | 防音テープ | 金具(はりがねなど) |
まとめ
以上、トロンボーンのミュートホルダーの自作方法についてみてきましたが、取り入れられそうな方法はありましたでしょうか。
ミュートホルダー自作にメイン材料となるもの
- アルミ製あくとり
- S字フック
- メガホン
ここでご紹介した以外にも作成方法は色々とありますので、ご自身の使いやすいミュートホルダーを開発していってください。
作成する際には工具を使うシーンもあるでしょうし、怪我にはくれぐれも気を付けてくださいね。
演奏者として手を怪我してしまうことは大変ですから、そこはきちんと注意していきましょう。
ご自身で作成したミュートホルダーを使うことで、愛着もより一層湧いてくることでしょう。
演奏しやすい装備をすることで、演奏ライフがより楽しくなるといいですね。